陰ヨガとは

「陰ヨガ」とは、筋肉の緊張を緩め、ひとつのポーズを数分間キープしながらじっくりと身体の奥深くをほぐしていくヨガのことを言います。座位のポーズが中心で、動きは少なく、呼吸に意識を向けながらじっくりと内部の刺激を感じます。

陰ヨガの特徴
陰ヨガは、体の奥深くにまで働きかけ、柔軟性を向上させていくことを目的としたヨガのことを指します。陰ヨガではできるだけ脱力を目指し、ポーズの形もシンプルなものが多いため、ビギナーや高齢者にもおすすめです。

ヨガには、陰ヨガの他に「陽ヨガ」というスタイルがあります。
陽ヨガとは、先に説明した陰ヨガとは逆に、筋肉を鍛えることに重きを置き、運動量も多く、発汗や体を動かすことでの爽快感が得られるヨガのことを言います。ヴィンヤサヨガ、パワーヨガ、アシュタンガヨガなどがこれに該当します。
ちなみにこの「陰」と「陽」は、陰陽説という中国に古くから伝わる思想に基づいており、”太陽と月”、”明と暗”、”動と静”など、この自然界における森羅万象を二つに分けて考える、というものです。
日々めまぐるしく動き回る「陽」の要素が大きい生活に身を置いている時は「陰ヨガ」、寒い季節や心が暗いといった「陰」の状態にあるときには「陽ヨガ」を取り入れるなど、今のご自身の状態に合わせて使い分けることができます。

陰ヨガのメリット
さて、陰ヨガにはどのような効果があるのか、気になりますよね。ここでは5つのメリットを簡単にご紹介します。

1. 柔軟性がつく
ゆっくりとした体の動きで、表面の筋肉を緩め、筋肉を包み込んでいる筋膜と呼ばれる結合組織を伸ばしていくことで、全身の柔軟性を高めることができます。体の固い方ではじめはうまくいかなくても、少しずつ慣れていくことで、体のほぐれる感覚や伸ばし方をつかんでいくようです。
2. リラックス効果が高い
ゆっくりと深い呼吸をしながら体を動かすことに集中出来るため、その時間は日頃の喧騒を忘れて、自身の心とカラダとじっくり向き合うことができます。陰ヨガは、体を動かす目的以外に、仕事・育児・家事など日常に追われて身体の疲れや心のストレスを感じてリラックスしたい方にも大変おすすめなのです。
3. 誰にでもできる
陰ヨガは、座ったままあるいは寝たままのポーズが多く、動きもゆったりとしているため、ヨガ初心者やご高齢の方にも人気があるようです。また、ポーズの種類も多くないため覚えやすい、というのも人気の理由の1つです。
4. 集中力があがる
「陰」のエネルギーには沈静や落ち着きなどの、”下降する”性質があるため、この概念を取り入れた陰ヨガもまた、心の安定や集中力をもたらす効果があります。また、深い呼吸をすることで脳内の血流も良くなりますので、頭の動きも活発になり集中力UPが期待できます。
ちなみに、ヨガは本来「ポーズ」「呼吸」「瞑想」の三大要素で構成されており、「あらゆるものと調和すること」を最大目的としています。ここでいう「瞑想」とは、単に心と頭を空っぽにすることではなく、心とカラダの調和を感じながら、自身の内側に集中することを意味します。
目を閉じて深い呼吸をしながら、同じ姿勢を静かに保ち、自分自身と向き合うことで、おのずと心が静まり、心身の感覚がとぎ澄まされていくはずです。
5. 下半身痩せに期待できる
下半身が痩せない、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。下半身には鼠径(そけい)リンパ節と呼ばれるリンパ節があり、下半身から上半身へと流れるリンパ液はここを通っていきますが、この流れが滞ると、下半身の冷えやむくみ、下半身太りにつながります。リンパの流れが滞る原因の1つに、筋肉の緊張があります。

陰ヨガで、筋肉の緊張を緩めたり、骨盤周りの関節や結合組織をゆっくりと刺激したりすることで、リンパ節の働きを高め、 下半身をスッキリさせる効果が期待できるかもしれません。また、出産などで骨盤の歪みによる下半身の体型変化が気になる場合も、 骨盤周りを中心に左右バランスを整えていく陰ヨガは大変おすすめです。